地震体験・暴風体験などが体験できる埼玉県防災学習センター
最近、埼玉でも地震が多いのが心配・・・「地震が来たらまずすることは?」
自然災害派は突然やってきます。「地震や火事等、突然目の前で起きたら何ができるのか」を学ぶために鴻巣にある『埼玉県防災学習センター』にやってきました。
『埼玉県防災学習センター』では地震体験、煙体験、消火器体験、暴風体験など貴重な体験が全て無料でできます。
目次
埼玉県防災学習センターの基本情報
- 住所
- 埼玉県鴻巣市袋30番地
- 開館時間
- 午前9時~午後4時30分(入館は午後4時まで)
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日・県民の日は開館・休館日は翌日に振替) 年末年始およびその他、館内点検のための臨時休館日があります。 夏休み期間中(7月中旬〜8月31日)は月曜日も開館。 ※開館時間・休館日に変更があった場合は、 ホームページの新着情報でご案内あり。
- 駐車場
- あり
- 最寄駅
- ●JR高崎線/北鴻巣駅東口から徒歩約20分・吹上駅北口から徒歩約25分●鴻巣市コミュニティバス「フラワー号」
- 電話番号
- 048-549-2313
駐車場は数台分のスペースがありますが、防災学習センターの公式ホームページでは、数に限りがあるため、なるべく公共の交通機関を推奨しています。私たちが訪れたのは土曜日の15時頃でしたが3台程、空いていました。
埼玉県防災学習センターで体験できること
東日本で起きた東北地震と同じ揺れの地震体験が映像と共に体験できます。
暴風体験では、最大風速30メートルの猛烈な風の体験ができます。暴風体験は小学1年生以上が体験可能です。車椅子の方も体験できますが、付き添いの方の同乗が必要になります。
消火体験では、訓練用の消火器を使い、消火器の使い方と消火の方法を学習できます。消火体験は小学4年生以上が体験可能です。こちらも車椅子の方も体験できますが、付き添いの方の同乗が必要になります。
煙体験は煙が充満した部屋の避難方法を学び、実際に煙が充満した部屋を避難する体験ができます。
地震、暴風、消火体験については後程、動画にてご紹介します。
埼玉県防災学習センターの中の様子
主な体験は1階で体験できます。体験コーナーの他には埼玉で起こった災害記録や、子供と一緒に楽しめるクイズ、地震について学ぶことができます。
2階では災害が起こった時の備えや災害時の行動について等、小さなお子さんでも分かりやすくイラストや映像などで紹介されています。
防災体験を体験した様子をご紹介
防災体験は、20、30分おきに行なわれるため、何人かのグループになって体験します。入口を入ると右手にシアターホールがあり、そこで、地震についての映像を5分程度見ます。
とても分かりやすいアニメだったので、小さなお子さんでも楽しめる内容になってます。1歳半のちび子も釘付けでした。
映像後は、第二展示室へ移動します。
とても広々し、体験コーナーの他にも展示物等が沢山ありました。こちらは後ほど、紹介します。
地震体験コーナーへ
地震体験コーナーではスタッフの方から地震についての身の守り方をイラスト付きで教えてくれます。
地震体験は特に年齢制限はなく、1歳半のちび子も抱っこしていれば、体験可能とのことだったので、ぬの子とちび子が地震体験してみました。
【動画】地震体験
この地震体験では東日本大震災のときの大地震が体験でき最大震度7を体験できます。動画を撮っている方も揺れの長さと大きさに改めて東日本大震災の恐ろしさを思い知らされました。
もし、今、首都直下型地震が来たら、どうなるのか・・・と考えるきっかけになりました。
煙体験コーナーへ
地震体験に続き、次は煙体験コーナーへ移動します。
ここでもスタッフの方から火事が起きたときの避難方法をイラストで分かりやすく説明してくれます。
小学校の頃に耳にタコができるほど聞いた、おさない・かけない・しゃべらない。最近では、もどらない・ちかづかない という項目が増えているそうですね。
煙は上から下へと充満するので、できる限り低い体勢で手に布製のハンカチやタオルの持ちながら進みます。
煙体験コーナーでは実際に手にハンカチを持ち、無ければ口を覆い隠しながら煙が充満している部屋の中を姿勢を低くし、常灯を頼りにいくつかの部屋を抜け出口を目指します。
もちろん実際の煙ではないので、吸っても問題はありません。
体験した感想としては、煙が出ているとはいえ、視界は良好でした。もう少し煙があってもいいかなぁと思いましたが、想定して動く!というのが大事ですね。
暴風体験コーナーへ
第1展示室へ移動します。こちらでは暴風体験や消火器体験コーナーができるようです。
こちらでは最大風速30メートルの強烈な風をを体験することができます。風速30メートルはトラックも横転する並みの風になり、屋外での行動は危険ともいわれています
記憶にも新しい台風19号の時は、最大瞬間風速43.8メートルを記録し多大なる被害が各地ででましたね。埼玉でも家の中にいても恐怖を感じました。
暴風体験では、色々と飛ばされるものもありますので、ご注意を。以前、ぬの彦はここで携帯を拾いましたw
【動画】暴風体験
ぬの子がここでしか体験できない暴風を体験!風速20メートルを超えた辺りから前すら見えなくなり普通に立っていられない状況ですね。傘はもちろん歩くことも困難ですね。
ちょっとの風だから大丈夫と油断すると危険だということが分かりました。
消火体験コーナーへ
続いて火事になった時に大切な消火体験です。普段はあまり利用すことがない消火器の使い方や火事を発見した際のレクチャーを聞くことができます。
消火器の薬剤が吹き出す時間は短いことや、どこに吹きかければいいのか、火事を発見した時はどうすればいいのか等を教えてもらいました。
火事を見つけたときは、119番も大事ですが、まずは大声で「火事だーーーー」と叫ぶことが大事なんですね。当たり前のことかもしれませんが、いざ火事を発見してしまった場合、一人でアワアワしてしまいそうです。。。
【動画】消火器体験
消火体験では、訓練用の消火器で火の映像に対して、水をかけ火を消す体験をします。家にある消火器や、よく行く場所や職場など、消火器の場所を確認、期限は切れていないかを確認してみてくださいね。
災害の歴史や防災体験コーナー
フロアーには体験コーナーの他に埼玉県内で発生した災害の記録や災害が起こった時の行動、埼玉県内のハザードマップを調べることができます。
普段あまり馴染みのない埼玉県の水害、地震、液状化、土砂災害等のハザードマップがタッチパネルで確認できます。実際にこんな感じで調べられます↓
【動画】ハザードマップで埼玉を調べる
是非、防災学習センターで実際にお住いの地域を調べてみて下さい。
地震のリアルを知る展示物
防災学習センターでは、地震での火災や洪水、土砂災害等、被災地の実状に触れられる資料を展示しています。
携帯電話の原形はあるものの、泥まみれが生々しいです。
計算機らしいですが、火災の熱で溶けてしまったのか見るも無残な姿になっています。
こちらも通学カバンが泥だらけになり見るも無残な姿になっています。
炊飯器が洪水等で流され何とか原形を保っています。
標識の原形がありません。津波の凄さを知ることができます。
他にも展示物がありましたが、被災したリアルな現物を見ると想像を絶する状況だったことが一つ一つの展示物で身に染みてきました。
まだまだある災害コーナー
まだまだ一階には展示物コーナーが沢山あります。来年の1月31日まで開催している南海トラフ地震についての企画イベントが開催されていました。
30年以内に70%~80%の確率で起こるといわれている南海トラフ地震。国は平成24年に南海トラフ対策のために、規模や被害内容を発表しました。その内容が分かりやすく映像や表などで展示してあります。
あまり気にしていなかったプレートの動きや被害内容、地震の予測地図などここでしか見ることができない情報が盛りだくさんでした。
子供と一緒に楽しみながら学べる防災クイズも
タッチパネル形式で対戦形式で楽しめます。
【動画】防災クイズを一人で挑戦
ぬの子がちび子をそっちのけで挑戦してみましたが、考える時間も短いので意外と難しそうです。
2階の防災展示室へ
2階へはエレベーターと階段で移動できますが、階段の方には阪神淡路大震災の時の写真が展示されていましたので、被災状況の写真を確認したい場合は階段の利用してみてください。
2階では実際に災害が発生した時の行動や、災害用の備蓄品等、小さなお子さんでも楽しく見て触って学べるように紹介されています。
乳幼児の備品例としては、日ごろから使い慣れたものは前もって備えておくといいですね。
身の回りで倒れてくる家具や危険なものはありませんか?
災害時には普段購入できるもができなくなる時があるので、何を備えておくべきか一目で分かるようになっています。
展示物には実際に手で触って目で見て確認できるものが沢山あり、身の守り方や災害への備えを学ぶことができ、“モシモ”の時のための防災意識を高めることができます。
災害用伝言ダイヤルの使い方・練習
防災学習センターでは災害用連絡、災害用伝言ダイヤル(171)の練習用シュミレーターがあります。
今は携帯があるからいいやと思ってはいましたが、災害時は携帯の充電ができないことや、電話が通じないなど、携帯が役に立たないこともあります。
災害用伝言ダイヤル(171)を知っておくことで役に立つことはあるでしょう。下記でも詳しく使い方が記載されているので、参考にしてください。 NTT東日本:https://www.ntt-east.co.jp/saigai/voice171s/goriyou.html
水などの飲料水の備蓄方法もとても参考になりました。
防災学習センターでは、いざという時のために参考になる防災マニュアルブックが購入できます。 税込み71円
転倒防止方法や備蓄方法、災害後一週間を乗り切る食事の工夫、おすすめの非常食等が紹介されています。下記でもPDFで見ることができます。 埼玉県公式HP:https://www.pref.saitama.lg.jp/a0401/05b00-2001.html
埼玉防災学習センターでは、地震体験や暴風体験を通し、改めて災害の怖さを学べたと共に、災害が起きる前に備えるべき備蓄品の用意を見直すきっかけになりました。
ちび子はまだ小さいので、もう少し大きくなったらもう一度、防災学習センターに来たいと思います。